切迫早産入院中に行われた処置
入院してすぐに、赤ちゃんをできるだけお腹の中にとどめておくためと、万が一お産が始まってしまったときに備えるために複数の点滴や注射を行いました。
使用した点滴剤
💉リトドリン…緊急に治療を必要とする切迫早・流産に使用するお腹の張り止め
でやすい副作用:動機、頻脈、しびれ感、吐き気やめまいなど
💉マグセント…妊婦さんの間で、別名『妊婦殺し!』と呼ばれる点滴☠️
ほかの子宮収縮抑制剤よりも強い作用があるので、リトドリンのみでお腹の張りが治まらなかった時に使用されます。
💉抗生物質…子宮内感染の予防のために使用
使用した注射剤
💉リンデロン…この注射を打つとママを介して赤ちゃんの肺の成長を促す効果があり、早産児にみられる呼吸窮迫(きゅうはく)症候群という疾患の予防になります。
📝呼吸窮迫症候群とは…
早産児の場合はサーファクタントという肺胞を覆う物質が未成熟なため、肺が膨らむ状態を保てないことで起こります。そのため血液中の酸素が低下してしまい、呼吸が困難になります。お腹の中の赤ちゃんは24週目頃からサーファクタントを作れるようになり、妊娠9か月頃の34週~36週頃になると十分な量を作れるようになります。
使用した内服薬
💊カルボシステイン(痰切り) 、メジコン(咳止め)
この時、入院前から咳がひどかったので服用しました。妊娠中+悪性リンパ腫で免疫がかなり落ちていたのだと思います。2か月近く喘息のような咳が治りませんでした。
💊フェロミア(鉄剤)
血液検査の結果、少し貧血気味だったため服用しました。
でやすい副作用:吐き気、便が黒くなる
点滴の副作用は、マグセントの副作用がとてもしんどかったです。ドキドキ感とのぼせが強く助産師さんが寝るときにアイスノンを持ってきて下さって、ひんやりして少し紛れました✨
あとは手の震え。毎日日記をつけていましたが、字を書くのがやっと。お箸は握れなかったので、食事はスプーンとフォークを用意してもらっていました。
逆子が治り、1番の危機を脱した!
緊急入院後、1週間で逆子が治り、子宮口から脱出してしまった膜に赤ちゃんの片足が入りツンツンしているという1番恐ろしい状況を回避することができました!✨✨
診察してくださった先生やその場にいた助産師さんたちが、めちゃくちゃ喜んでくれました😂
そして逆子が治ったことにより、お腹の張りも落ち着いてきたのでここで妊婦殺し☠️[マグセント]の投与が中止になりました。マグセントの点滴がなくなると、だいぶ震えや動悸が落ち着き、体が少し楽になりました。
この時妊娠26週目🤰🏻赤ちゃんの体重は推定945gと言われました。
まずは赤ちゃん👶🏻の体重が1000g超えることを目標に長い長い1日を何とか過ごして、家族みんなで1日でも長くお腹にいてもらえるようにと祈っていました。
MFICUって何だ⁉設備や差額ベット代について
私は
・妊娠25週(7か月)で切迫早産
・子宮口が開いていて胎胞(赤ちゃんを包む膜)が脱出
・癌(悪性リンパ腫)患者
とリスク要因が多かったため、MFICUという個室に入院になりました。
✏️MFICU(母体・胎児集中治療室)とは
ママやお腹の赤ちゃんに治療が必要で、ハイリスク出産に備えて高度な医療管理ができる集中治療室です。個室になっており、緊急でのお産にすぐに対応できる設備が備えられています。
個室に入院になると聞いて、真っ先に心配になったのは差額ベット代でした。入院が決まった時に、「出産するまで帰れません」と聞いてたので、個室なんかに入っちゃったら、いったいいくらかかるの🫨⁉と不安でした。
MFICUは差額ベット代はかかりません!
そのため通常の個室とは異なり、希望して入れるものでもありません。医師が必要であると判断した場合にのみこちらに入院になります。
緊急時に備えて24時間体制で見守ってくださるため、部屋に監視カメラが付いています。
自分が入院するまでMFICUのことを全く知らなかった私。不安でいっぱいの入院生活でしたが、恵まれた環境で日々を過ごすことができ、日々ママと赤ちゃんのために先生や助産師さんはこんな風に働いてくれているんだ…!と目の当たりにして感謝してもしきれないと思いました😭✨
切迫早産入院中の禁止事項
私が切迫早産で入院になり、制限されたこと
❌トイレ以外の歩行は禁止 ベットの上で絶対安静
❌入浴
入浴は最初の1週間は禁止でした。お腹の張りも強く、マグセントをガンガン使っていたので副作用もひどく、お風呂に1週間入っていないことなんて、気にもなりませんでした…。
逆子が治ってからは入浴もOKになり、点滴をつないだままシャワーを浴びていました。トイレはMFICUの個室内にあったので、ベットから降りて3歩ほどで行けました。
洗濯をするのに病棟内のコインランドリーを使用させてもらっていましたが、歩行禁止なのでコインランドリーに行くときは車いすで連れて行ってもらっていました。
長男とのバタバタ生活から一変、毎日何もせずベットの上で3食きっちり食べて寝るだけの生活になり、ワンオペで頑張る夫や助産師さんたちに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
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