悪性リンパ腫の疑いで生検!一泊二日の入院が決定
悪性リンパ種の疑いがあるため、組織検査入院の日程はすぐに決まりました!一泊二日で入院し、オペを行うことが決まりました。針検査を行ったA病院には、血液内科がなかったため、しこりをとる組織検査のオペは耳鼻科も血液内科も両方あるB病院がいいだろうと、ここで転院になりました。
オペを担当する先生🧑🏻⚕️から、すごく言いにくそうに、
「赤ちゃんのことはどのように考えていますか?」と聞かれました。
この時妊娠5か月(18週)🤰🏻、中絶手術は22週未満と定められているので時間がないこともあり
確認したのだと思います。
「絶対に産みます」と答えました。
ただ、自分の命よりも、赤ちゃんの命を優先する!という考えではありませんでした。
赤ちゃんの命も自分の命もどっちも大切。大切な家族を守るためにも、まず私が無事に生きて乗り越えねば!と強く思いました。
妊娠中に抗がん剤は使用できるのか?
仮に治療開始まで一刻の猶予もない場合でも、赤ちゃんは幸いにも5か月まで育って大事な器官形成も終わっている。もちろん妊娠中に抗がん剤を使用することは避けたいけど、今の週数なら赤ちゃんを諦めなくても治療できる可能性があるのではないかと考えていました。
妊娠中にお薬を使用することは、妊婦さんならとても気になると思います。風邪薬や花粉症のお薬だって赤ちゃんに影響はないかと不安になるのに、ましてや抗がん剤を使用しなくてはならないとしたら…。
妊娠中に抗がん剤を使用できるのか? 結論は、『できなくはない』です!
ただし、そもそも妊娠中に抗がん剤を使用するという事例がとても少ないので、まず研究データが少なく安全性は確保されていない、そして使用できる時期が限られている、などハードルはとても高いです。
お腹の中に命が宿ってすぐの妊娠4週から7週は『絶対過敏期』と言われていて、赤ちゃんが大事な体の器官をものすごく速いスピードで作っていきます。この時期のお薬の服用は抗がん剤でなくても慎重にならなくてはいけません。奇形のリスクが一番高い時期だからです。
かなり妊娠初期のため、妊娠自体に気が付いていない方も実は多い時期です。ただ、妊婦さんが本当に飲めない薬は限られているので、過度に心配せず、飲んでしまった場合でも産婦人科の先生や薬剤師に相談してくださいね。
妊娠5か月頃は大事な器官形成はほとんど終わっており、お薬による奇形の心配はほとんどなくなってくる頃です。(奇形の心配は少なくなりますが、早産を誘発するお薬などもあるので、どんな時でもすぐ医師・薬剤師に相談!です。)
また赤ちゃんとママをつなぐ胎盤には、血液胎盤関門といわれる関所のようなものがあります。胎盤関門は、赤ちゃんにとって大事な酸素や栄養はスーッと通れるように働き、赤ちゃんにとって有害な物質(薬物)や細菌、ウイルスは赤ちゃんに移行しないようにシャットアウトしてくれるものすごい力を持っています💪🏻
ママと赤ちゃんの絆って本当にすごいなと思います。生まれる前から赤ちゃんのことをこんなに守っているのだから🤰🏻✨
このとってもすごい力を持っている関所でも、すべての有害物質をブロックできるわけではありませんが、使用するお薬、時期がかなり重要になってきます。
セカンドオピニオンも考えて!治療法は一つじゃないかもしれない
もし治療のため、赤ちゃんを諦めなくてはならないと言われたら、絶対にセカンドオピニオンを
してほしいと薬剤師の立場からは思います。
血液内科の先生は、リンパ腫のことはもちろん精通しています。
でも妊娠や、薬については専門ではありません。
産科の先生の意見や薬剤師の意見、さまざまな方法をたくさんの専門家が探って、違う道が開けることもあるかもしれません。
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